日本社会の相互不理解
テレビや新聞で太平洋戦争についての話題が上がると決まって戦争体験者のご老人が出てきて「戦争はあっちゃいけないことだ」というようなことを言う
その意見自体には俺は非を唱えるつもりは無い
しかしまるでその「ご老人の戦争体験」を水戸黄門のご印籠のように振りかざす事で自分たちに都合の悪い意見を封殺するマスメディアの姿勢はあまりにも冒涜的で正気を疑う
きっとマスメディアのみなさんはそこまで深く考えず悪しき風習に従っているだけなのだろうが「戦争」という世代や政治信条によって捉え方が全然違う話題でそういう事をやり続けるという事が世代間対立や政治 文化クラスタ同士の対立を煽っているという事に気づいているのだろうか
今最も多くのお金と票を有していて基本的に情報源をマスメディアに頼っている高齢者層
産業構造の国際化やコモディティ化における変化とこれまでの「常識」とのギャップに苦しんでいる30代40代
生まれた頃からの不景気や就職難いやそれ以上に「何か」によって去勢されてしまったかのような若者世代
本屋に平積みされている嫌韓本を買い求める人たち
まるで宗教のように盲目的に自衛隊やアメリカ軍を叩く人たち
あまりの選挙候補のあほらしさに投票をやめる人たち
上げればきりがない
少し単純に捉えすぎたかもしれないが間違っちゃいないはずだ
俺が一番問題に思うのはどの集団も互いを理解する気がないように思える事だ
日本が太平洋戦争で負けた要因の一つには陸軍と海軍また陸軍内部での壮絶な対立があったと言う
このまま行くと待っているのはゆるやかな「第二の敗戦」ではないのだろうか
嫌なら見るなって嫌でも目に入って来てるのはお前らだ
夢枕獏「混沌の城」上下 カッパノベルス版 感想
一言で言うと、すごく洗練された力強い能力バトル活劇って感じだろうか。
江戸時代+現代文明みたいな世界観は魅力的でキャラクターも立っている(最近のテンプレートや安直なギャップ 、奇行に頼り切った「個性豊かなキャラクター」とは全く違う)。
片桐とか ああいう頭が良くてどんなときでも冷静で生命への執着が凄い人が本当に強いんだろうなって思う、それにしてもいやらしいのにいやらしくないキャラクターって初めて見た。
この作品は1988年9月に「週刊宝石」に書き出されたそうだけど、今でも全く古びていないどころかむしろ新しく見える、これはきっと時代の先見性というより物語に込められた質量が大きいからなんだろうな、あんまり知名度はないけどもっと読まれるべき作品だと思う。
自分の事が嫌いと言って行動しない人
ハーレム系ラノベ、ひいては自己投影批判論者についての考察
世界にはハーレム系ラノベを親の敵のように叩いている連中が存在している。
2ちゃんのライトノベル板に行けばいくらでも見られる、現に俺もそうだ。
まあ、そういう人たちの叩く理由というのはいろいろ有るのだろう。
ラノベという固有名詞ではなくライトなノベルだった頃のカルチャー(もちろん今でもそういったものを受け継いだ多少硬派な作品は一定数世に出ているとは思うが、全体として少なく界隈で共有されなくなっているという点から)が好きだった人や、こんな劣悪な作品がアニメ化されたりして人気を得ているのはけしからんという人。
またあまりにも非モテ系の欲望にフィットしていて自己投影があまりに容易であることがあざとくて気持ち悪いという人もいる
俺はそれだ
他のサイトでそういった(自己投影の容易な)作品を精神的な麻薬と呼んでいて妙に感心した覚えが有るがそうやって見てみると自己投影批判論者の思考の根底には大まかに分けて
俺は麻薬を使ってねえんだからお前も使うんじゃねえ!
というものと
俺はこんな質の悪い麻薬じゃ満足できねえよ!
という感じものが有るのではないか(2つ目の理由としては主人公に嫉妬してしまう、あまりにも現実とかけ離れていて嫌悪感が勝ってしまう、など)
まあ「ハーレム系ラノベが嫌いである」という事を利用して人を見下すためにハーレム系ラノベを嫌いになるという事も有るとは思うのだけど
*この文章での「ハーレム系ラノベ」というのは主人公があまり努力しなくても世界がかってに持ち上げてくれるタイプの物語というようなかなり曖昧な定義で使っている(世界接待系ラノベとでも言うべきだろうか)もしこれを見て気分を害した人がいたら申し訳ない