日本社会の相互不理解
テレビや新聞で太平洋戦争についての話題が上がると決まって戦争体験者のご老人が出てきて「戦争はあっちゃいけないことだ」というようなことを言う
その意見自体には俺は非を唱えるつもりは無い
しかしまるでその「ご老人の戦争体験」を水戸黄門のご印籠のように振りかざす事で自分たちに都合の悪い意見を封殺するマスメディアの姿勢はあまりにも冒涜的で正気を疑う
きっとマスメディアのみなさんはそこまで深く考えず悪しき風習に従っているだけなのだろうが「戦争」という世代や政治信条によって捉え方が全然違う話題でそういう事をやり続けるという事が世代間対立や政治 文化クラスタ同士の対立を煽っているという事に気づいているのだろうか
今最も多くのお金と票を有していて基本的に情報源をマスメディアに頼っている高齢者層
産業構造の国際化やコモディティ化における変化とこれまでの「常識」とのギャップに苦しんでいる30代40代
生まれた頃からの不景気や就職難いやそれ以上に「何か」によって去勢されてしまったかのような若者世代
本屋に平積みされている嫌韓本を買い求める人たち
まるで宗教のように盲目的に自衛隊やアメリカ軍を叩く人たち
あまりの選挙候補のあほらしさに投票をやめる人たち
上げればきりがない
少し単純に捉えすぎたかもしれないが間違っちゃいないはずだ
俺が一番問題に思うのはどの集団も互いを理解する気がないように思える事だ
日本が太平洋戦争で負けた要因の一つには陸軍と海軍また陸軍内部での壮絶な対立があったと言う
このまま行くと待っているのはゆるやかな「第二の敗戦」ではないのだろうか